秋の香り
金木犀が嫌いだ。
あの甘い、切ない匂いを嗅いでいると、過去のどうにもできなかった想いや感情がザワザワして、古傷がズキズキとうずくから。(※金木犀好きな人ごめんね)
人生を春夏秋冬で例えたのは、幕末の思想家、吉田松陰だが、その理屈で言うと、秋という季節は「終わりの始まり」であり、もうすぐ1年が終わるという終末感がある。どことなく切ない。ズキズキ。ザワザワ。
思うに、「~の秋」という謳い文句は、そういう感傷的な気分を振り払ったり、昇華して前に進むために、自分を勇気づける手段を人々が求めるからなのではないかなと思う。
要するに、なんだか切ないのである、みんな。
だから、いっちょ自分を励ましちゃおうぜ!
っていう、ちょっとした企画、イベントなのである。
前置きが長くなってしまったけれど、今回もyucoさんの企画に参加したいが故の投稿でございます(笑)
さて、今回のテーマは「秋」ということで、
個人的に好きな音楽から「言葉」を切り取っていきたいと思います。
あなたの「~の秋」のお供にぜひ、この子たちを、そんな想いで。
【秋の夜長にグッとくる曲特集!!】
【悲しさのその先に踏み出したいあなたへ】
さよならの跡に ねぇ、僕らは絶えず歌う
悲しいけど、『ありがとう』を
そして歩き出す 後悔も君のことも
それが今、道を示す
SUPER BEAVER / 『歓びの明日に』
【理屈抜きに励ましてほしいあなたへ】
いつかいつか 土に還る
不安も忘れて 大丈夫
僕らは 幸せになるために産声上げた!
10-FEET / 『2%』
【別れの哀しみに浸りたいあなたへ】
会えなくなるから「元気で」と
最後まで二人想えるなら
手は離さないまま それでいいのに
遠くなる いつでも後から寂しくて
SCANDAL /『会わないつもりの 元気でね』
【希望が見えないあなたへ】
寂しいのは
生きていても
ああ 、死んでいても
同じことさ その手貸して
まだ歩けるか
星野源 / 『知らない』
【温かさがほしいあなたへ】
君が好きな色に描いていいんだよ
日日は過ぎ 最後に絶えてしまうから
Dragon Ash / 『few lights till night 』
秋の夜長に〜、と言っておきながら、全然秋感を考えずに選曲してしまいましたが(笑)
やっぱり季節的なものか、ちょっと哀愁漂うセレクトになった気がします。
さて、今年はどんな秋を始めようかな?
午後の紅茶とブリティッシュロック
個人的な縁で、イギリスという国には2回ほど行ったことがある。
最初は高校生の頃、2回目は大学生の頃。いずれもクソガキだった頃。
自分の意志で行ったわけではないので、訪れた感想は
「飯まずい」、「天気悪すぎ」
と、クソガキな感想で(ごめんなさい)。でも昔からこの国の音楽は大好きだった。
人並みにビートルズは最初にハマった洋楽だったし、レッド・ツェッペリンは今聴いても奮える。ジョンジーはベーシストの永遠の憧れ。
さて、「ロックは死んだ」と言われて久しいが(個人的には何回死ぬんだよって思う)、最近の洋楽事情を見るに、個人的にイギリスのロックがとんでもないことになってると思う。いや、完全にマイブームだけど。
前置きが長くなったけど、個人的にプッシュしたいブリティッシュロック特集いきます!
Royal Blood
攻撃的なリフとダークかつキャッチーなサウンドが印象的なロックデュオ。ベースのマイク・カーとドラムのベン・サッチャーというリズム隊のみで編成されてるのだが、音源を聴くと分かるように、サウンドはとても重く、とても二人で演奏しているとは思えないくらいラウドでかっこいい。聞くところによると、ベースのマイクは自分のベースをベースアンプとギターアンプに繋いで独特のひずみを再現しているらしい。いやはや、発想が粗くて、なんともロックである。気になった方はぜひライブ映像もチェックしてみてほしい。
Marmozets
紅一点のベッカ率いる5人組ロックバンド。ヴォーカルのベッカが放つグロウルやシャウトの嵐、ギンギンにひずませたギターの攻撃的なリフが楽曲にちりばめられらた変拍子とあいまって独特のロックワールドを彩る。メンバーは全員ベッカの兄弟や幼馴染で構成されてるらしく、独特のグルーブ感は正真正銘のファミリーのそれ。ポストParamoreと言ったら少し語弊があるかもしれないが、とにかくエモくてラウド!
Bring Me the Horizon
若手ラウドロック界の雄、オリヴァー・サイクス率いる5人組。フロントマンのオリヴァーのカリスマ性もさることながら、王道なラウドロックをアグレッシブなライブパフォーマンスでバシバシ決めるあたり、日本人は大好きでしょ!!個人的にはキーボードが入るロックは打ち込みっぽくなるから敬遠していたのだけれど、BMTHに関してはバンドアンサンブルが完璧で、キーボードの織り成す荘厳な世界観は必聴である。
個人的に、一昔前のブリティッシュロックは一聴してグッとくるキャッチーなものよりも、スルメな曲が多く、とっつきにくい印象があったのだけれど、今日ご紹介したバンドを筆頭に、最近のブリティッシュロックはきちんとアメリカのエモやハードコアの良さを吸収していて、とっても聴きやすいし、とにかくアグレッシブで気持ちいい!
駆け足になってしまったけれど、耳の肥えたロックリスナーが大好きそうなラインナップを並べたつもりなので、ぜひこの機会に気になったバンドをチェックしてみてほしい。
生きてるうちに一度はReedingとか、Glastonburyに行ってみたいね。
では。
愛、食べてますか?
昔からあまりアニメというものにどっぷりハマる方ではなくて。
カミングアウト
人生について書こうと思う。
晴天×10周年=SCAFES
「最強のセットリスト持ってきたよー!!!」
四弦組合加入のお話
何かの「はじまり」というのは、往々にして「恥じらい」と「高揚感」が交錯するもので。
「見ないでください!」といいつつ、やっぱり見て欲しいのである。ツンデレである。
というわけで、ブログを始めました(笑)
何の気なしに、思ったことを綴っていけたらいいな、と思ってます。
初回のテーマは「はじまり」というお話。素敵な企画にうっかり、ちゃっかり乗っかった結果でござい!受け取った想いは形にしたいものね。yucoさん、ありがとう!
そんなわけで、僕は大好きなパートナーとの馴れ初めを言葉として紡ぎます。
あっ、ごめんなさいね、奥のいかつい方じゃなくて、手前の色白の子の方です。へへ、可愛いでしょ?
さて、このベースとの「出会い」である。
誰かとの「出会い」は別の誰かとの「別れ」の結果であるのはよくある話で。
このベースを手にしたのはちょうど1年前の今頃。その少し前に僕は母親を亡くしている。
その出来事は今回のテーマではないから割愛するけれど、一言で言うと当時の僕は
「限界」
だった。
だから何かに逃げたかった。
そんなある日の親友との会話。
「ギターやらん?ツインでさ、絶対楽しいって!」
考えるまでもなく、
うん、却下。
だって高校生の頃ネット通販で一度ギターを買って、手にしたことがあるんだもの。「初心者入門セット!」という謳い文句の1万円くらいでギターと必要なものがセットで買えちゃうアレである。
今思うと「安かろう、悪かろう」に手を出した僕が悪い。それは「ギター」という名のついた木材の塊。
3日で飽きた。
いや、正確には飽きるまでもなく、まともな音すら鳴らなかった。ギターとアンプをつなぐと、やかましいモールス信号が鳴り始め、「これ、シンセサイザーか?」って思うほどの粗悪品。火サスだったらいい感じに凶器になったかもしれないね。「使い方は君次第!」じゃねぇよ、馬鹿野郎!な代物であった。
つまりは(粗悪品に手を出した自分のせいにも関わらず) ギターにはあまりいい思い出がなく、何の気なしに返した言葉が
「どーせやるならベースがいいかな」
であった。
言葉というのは不思議なもので、何の気なしに放った言葉が本心を含んでいるのか、はたまた、言葉にすることで自分自身興味を持ってしまうのか。いずれにせよ、僕は自分で放ったその言葉のおかげで「ベース」という楽器を意識することになった。
調べてみると、いわゆるベーシストという人種は変態しかいないことが分かった。
初めてベースという楽器を意識して、ベーシストという人種を見てみようと思ったのだけれど、本当に変態ばかりである。持っているベースもプレイスタイルも、とにかくみんなバラバラ。
打楽器のようにベースをバシバシ叩く人もいれば、ピックでガシガシかきむしる人もいて。見た目もちょっとイッちゃってる人 or 極端に地味な人ばかりで。
でもみんなひたすらに「楽しそう」だった。いい年したおっさん達が、ベースという楽器を手にした瞬間、少年なのである。
公園で狂ったように走り回るだけで楽しかった子どもの頃。大人からしたら意味不明だが、それだけで笑えた、楽しかった時期が誰しもあったはずで。まさしくあの時の、無邪気な笑顔なのである。
そんな笑顔とは裏腹に、かき鳴らす音は重戦車。重低音。ズムズム。
ベースという楽器が放つ音が、バンドの全ての音を前に押し出す。そこに迫力が生まれる。ライブ感が生まれる。
屋台骨。土台。だから「ベース」
「カッコイイ」
必要な理屈なんて、その一言で十分だと思った。
そこからはもうベースしか頭になかった。最初の一本が欲しい。音の良し悪しは分かるはずもないから、とにかくカッコイイやつが欲しい!
かつて大好きだったSUM41のベーシスト、Cone McCaslinが使っていたFenderの白のボディに黒のピックガードのデザインが欲しくなった。いわゆるシド・ヴィシャス、パンクなベーシストのそれである。
とはいえ、彼が使っていたプレシジョンベースよりは初心者が扱いやすいジャズベースを最初の一本にしようと決めていたから、デザインは少し妥協して、ヴィンテージホワイトに。
素人なりに詰め込める知識を詰めこんで、夏のボーナスを握りしめて御茶ノ水に乗り込んだ。お目当のベースがあるお店は限られていたから、そう時間はかからない。
「あった!」
と同時に
「こいつだ!」
であった。
恋に落ちるという表現、まさしく。
即購入。お迎え。
「いらっしゃい、今日からここが君のお家だよ」ワンコを迎えたその日のような感覚。
シールドでベースをアンプにつなぐ。
個人的にこの時間が未だにたまらなく好きである。鎧を纏う感覚。
鳴らしたいという欲求のままに、4弦の開放弦をつまびく。
重・低・音!
ズムズムである。ドゥムドゥムである。ドゥーン!ボーン!である。
エクスタシー!
と我らが師匠、亀田誠治のことばそのままに、ベースという世界にヤラれた瞬間。快楽とアドレナリンが共存する感じ。
そこからは毎日ベースという楽器と向かい合った1年。ただただ楽しくて、もっと知りたい、もっと上手くなりたい、しかなかった。
手垢がついた指板、ピックで削れたピックアップ。少しずつ刻まれる唯一無二感。
それでもこの子に対する思いはあの時のままに。そのうち『弾いてみた』動画なんてあげれるくらいになりたいね。
そんなこんなで、このブログの「はじまり」は大好きなベースとの「出会い」から。
初回なので気合入れて書いたけど、これから先はきっと雑になっていきます(笑)独り言の延長で書いていけたらいいな。
最後に、去年のベースの日の様子を貼ってお別れです。Bye!!