〜神楽2679〜

すめらぎいやさか

秋の香り

金木犀が嫌いだ。

あの甘い、切ない匂いを嗅いでいると、過去のどうにもできなかった想いや感情がザワザワして、古傷がズキズキとうずくから。(※金木犀好きな人ごめんね)

 

人生を春夏秋冬で例えたのは、幕末の思想家、吉田松陰だが、その理屈で言うと、秋という季節は「終わりの始まり」であり、もうすぐ1年が終わるという終末感がある。どことなく切ない。ズキズキ。ザワザワ。

 

思うに、「~の秋」という謳い文句は、そういう感傷的な気分を振り払ったり、昇華して前に進むために、自分を勇気づける手段を人々が求めるからなのではないかなと思う。

 

要するに、なんだか切ないのである、みんな。

 

だから、いっちょ自分を励ましちゃおうぜ!

っていう、ちょっとした企画、イベントなのである。

 

前置きが長くなってしまったけれど、今回もyucoさんの企画に参加したいが故の投稿でございます(笑)

 

yyy6996.hatenablog.com

 

さて、今回のテーマは「秋」ということで、

 

個人的に好きな音楽から「言葉」を切り取っていきたいと思います。

あなたの「~の秋」のお供にぜひ、この子たちを、そんな想いで。

 

 

【秋の夜長にグッとくる曲特集!!】

 

 【悲しさのその先に踏み出したいあなたへ】

さよならの跡に ねぇ、僕らは絶えず歌う 

悲しいけど、『ありがとう』を

そして歩き出す 後悔も君のことも

それが今、道を示す

 

SUPER BEAVER / 『歓びの明日に』

 

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  【理屈抜きに励ましてほしいあなたへ】

いつかいつか 土に還る

不安も忘れて 大丈夫

僕らは 幸せになるために産声上げた!

 

10-FEET / 『2%』

 

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 【別れの哀しみに浸りたいあなたへ】

会えなくなるから「元気で」と

最後まで二人想えるなら

手は離さないまま それでいいのに

遠くなる いつでも後から寂しくて

 

SCANDAL /『会わないつもりの 元気でね』

 

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 【希望が見えないあなたへ】

寂しいのは

生きていても 

ああ 、死んでいても

同じことさ その手貸して

まだ歩けるか

 

星野源 / 『知らない』

 

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 【温かさがほしいあなたへ】

君が好きな色に描いていいんだよ

日日は過ぎ 最後に絶えてしまうから

 

Dragon Ash / 『few lights till night 』

 

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秋の夜長に〜、と言っておきながら、全然秋感を考えずに選曲してしまいましたが(笑) 

やっぱり季節的なものか、ちょっと哀愁漂うセレクトになった気がします。


さて、今年はどんな秋を始めようかな?


 

 

午後の紅茶とブリティッシュロック

個人的な縁で、イギリスという国には2回ほど行ったことがある。

最初は高校生の頃、2回目は大学生の頃。いずれもクソガキだった頃。

自分の意志で行ったわけではないので、訪れた感想は

 

「飯まずい」、「天気悪すぎ」

 

と、クソガキな感想で(ごめんなさい)。でも昔からこの国の音楽は大好きだった。

人並みにビートルズは最初にハマった洋楽だったし、レッド・ツェッペリンは今聴いても奮える。ジョンジーはベーシストの永遠の憧れ。

 

さて、「ロックは死んだ」と言われて久しいが(個人的には何回死ぬんだよって思う)、最近の洋楽事情を見るに、個人的にイギリスのロックがとんでもないことになってると思う。いや、完全にマイブームだけど。

 

前置きが長くなったけど、個人的にプッシュしたいブリティッシュロック特集いきます!

 

Royal Blood

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攻撃的なリフとダークかつキャッチーなサウンドが印象的なロックデュオ。ベースのマイク・カーとドラムのベン・サッチャーというリズム隊のみで編成されてるのだが、音源を聴くと分かるように、サウンドはとても重く、とても二人で演奏しているとは思えないくらいラウドでかっこいい。聞くところによると、ベースのマイクは自分のベースをベースアンプとギターアンプに繋いで独特のひずみを再現しているらしい。いやはや、発想が粗くて、なんともロックである。気になった方はぜひライブ映像もチェックしてみてほしい。

 

Marmozets

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紅一点のベッカ率いる5人組ロックバンド。ヴォーカルのベッカが放つグロウルやシャウトの嵐、ギンギンにひずませたギターの攻撃的なリフが楽曲にちりばめられらた変拍子とあいまって独特のロックワールドを彩る。メンバーは全員ベッカの兄弟や幼馴染で構成されてるらしく、独特のグルーブ感は正真正銘のファミリーのそれ。ポストParamoreと言ったら少し語弊があるかもしれないが、とにかくエモくてラウド!

 

 

Bring Me the Horizon

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若手ラウドロック界の雄、オリヴァー・サイクス率いる5人組。フロントマンのオリヴァーのカリスマ性もさることながら、王道なラウドロックをアグレッシブなライブパフォーマンスでバシバシ決めるあたり、日本人は大好きでしょ!!個人的にはキーボードが入るロックは打ち込みっぽくなるから敬遠していたのだけれど、BMTHに関してはバンドアンサンブルが完璧で、キーボードの織り成す荘厳な世界観は必聴である。

 

 

個人的に、一昔前のブリティッシュロックは一聴してグッとくるキャッチーなものよりも、スルメな曲が多く、とっつきにくい印象があったのだけれど、今日ご紹介したバンドを筆頭に、最近のブリティッシュロックはきちんとアメリカのエモやハードコアの良さを吸収していて、とっても聴きやすいし、とにかくアグレッシブで気持ちいい!

 

駆け足になってしまったけれど、耳の肥えたロックリスナーが大好きそうなラインナップを並べたつもりなので、ぜひこの機会に気になったバンドをチェックしてみてほしい。

 

生きてるうちに一度はReedingとか、Glastonburyに行ってみたいね。

では。

愛、食べてますか?

 

昔からあまりアニメというものにどっぷりハマる方ではなくて。

好きになるアニメはいわゆる「日常系」というか、のんびり〜、まったり〜、みたいなゆるふわなものが好きで。ある種のリアル感がないと感情移入できないたちなんだろーなーとしみじみと思う。
 
そんなわけで、今日はアニメの話。
現在読売系列で放送中の『甘々と稲妻
 
前から平積みされてる漫画を見ては、気になってたので、これを機に見てみようと軽い気持ちで見たら、どっぷりハマりました!あるあるですね。
 
ざっくりとあらすじをぺたりすると、
 
「妻を亡くし、ひとりで娘の子育てに奮戦する数学教師・犬塚。料理が苦手で小食で味オンチな彼は、ひょんなことから教え子・飯田小鳥と、一緒にごはんを作って娘と3人で食べることに!!」(Amazon より)
 
物語の中心は犬塚先生の一人娘、つむぎのために、犬塚の教え子で、母が小料理屋を営む小鳥と3人で四苦八苦しながら美味しいご飯を作る、というごくごく単純な日常を切り取ったオムニバス形式のもの。
 
お話も劇的な展開があるわけでもなく、毎回「料理できない組」の3人がてんやわんやしながら、なんとかそれっぽくご飯を作って、食べてみたら、「あれ?美味しい!うわぁ!美味しい!」っていう料理初心者あるあるなアレを繰り返すだけなのだけど、それがすごくいいのである。
 
まず第一にこの3人の人間模様がたまらなく愛おしい。犬塚先生は若くして妻に先立たれ、仕事と家事を両立しながらも、娘のつむぎに目がない。とにかく溺愛している。甘々、なのである。料理を頑張ろうとしてるのも全ては娘のため。娘の「美味しい」が聞きたいがため。父性というより、もはや母性のそれに近い。
 
一方の犬塚先生の一人娘、つむぎもひたすら愛くるしい。今時こんな素直な子どもいないだろ、とツッコミたくなるくらい真っ直ぐで、元気いっぱいな女の子。まだ幼稚園生なのに、母親が亡くなったことを、子どもながら理解していて、それでも時々起こるハプニングで犬塚先生を困らせるものの、やっぱりおとさん(つむぎの犬塚先生の呼び方)が好きでしょうがない。なんとも可愛らしいファザコン娘なのである。
 
そして、ひょんなことからこの父子家庭に関わることになった飯田小鳥。彼女もまたなんとも純朴で視聴者をキュンキュンさせる何かを持っている女子高生。最初は母が営む小料理屋の灯りを消したくない、との思いから3人でのご飯会を企画するのだが、序盤から分かりやすいくらいに犬塚先生に恋をしているし、つむぎに見せる愛情はお姉さんのそれであり、回が進むにつれ、もはや母親のそれに近くなっていく。
 
そんな素敵な3人だが、悲しいかな、3人とも「料理ができない」
まだ幼いつむぎはともかく、犬塚先生は味覚音痴だし、小鳥は包丁が持てない。
 
それでも3人が力を合わせて料理を作ると、あら不思議!とっても美味しいご飯が完成してしまうのである。この辺はアニメらしいご都合主義かな、なんて邪推を挟みたくなるが、そうではなく、
 
「美味しい!のために作ったご飯は美味しくなってしまう」
 
ということをしみじみと伝えてくれるのである。
 
社会に出て、忙しい毎日を送っていると、ついつい出来合いのものを買ってきたり、外食で済ませてしまう。美味しいけれど、なんだか物足りない。その「なんだか」はきっと作り手の「愛」なんだと思う。だから、久々に実家に帰って食べる母親の味はたまらなく美味しいし、心もあったまるのである。ふわーって力が抜けてしまう。下手すると涙が出てくる。
 
美味しい!にはその料理を作った人の想いがたくさん詰まってる。だから美味しいし、幸せなのである。
 
大事な人への「愛」を形にしたら、ほくほくの肉じゃがとキラッキラの白米と味噌汁なのである。(勝手な持論)
 
そんなわけで、ほっこり心があったまっておなか一杯になる『甘々と稲妻』観てみませんか?気づいたら久々にフライパン握っちゃうかも。

カミングアウト

人生について書こうと思う。

 
「ブログ始めたばっかでそれってどーよ!」と思うところはあるので、ひょっとしたら消すかもしれない。でもできるだけフラットに書きたい。今の自分の想いを飾らずに。書きたい、と思った時が書き時だと思って、コッソリ書きます。
できるだけ不幸自慢にならないように書いたつもりだけれど、所々弱弱しい心の声が混じってるかもしれない。でもきっとこれが今書ける自分の「ありのまま」
 
人間の人生って色々な出来事を「点」とするなら、それがいくつもつながって、気づくと「線」になって、「今」があって、「これから」に向かっていこうとする。
 
今日は僕の「点」と「線」をかいつまんで話していきたい。
 
 
今僕が目指してる場所。
 
「大学院」といわれる研究機関。
多くの人は進まない進路。
 
そこで心理学を勉強したいと思っている。正確には心理学を2年間勉強した後、「臨床心理士」という資格をとること。ザックリ世間的な言い方をすると「カウンセラー」という仕事、もっというと「スクールカウンセラー」という仕事がゴールであり、スタート。
 
これが僕の「今」と「これから」である。「点」と「点」を「線」にするべく格闘中。
 
 
問題はここから。ここまでの話は就活中の大学生が必死にひねり出した志望動機と一緒。いわゆる「建前」。
 
「本音」をさらけ出すのって難しいし、怖いよね、就活生さん。うん、言い訳。予防線。よし、本音の部分。
 
 
まず、今あるこの「線」をたぐり寄せた端っこ。「線」のはじまり。
 
僕は高校生の頃、周りが恋だ、部活だ、青春だ、で大忙しだった頃、『強迫性障害』と『うつ病』という2つの心の病気になった。もっと言うとそれは現在進行形。かれこれ10年以上だから、親友より長い付き合い。知ってる人は知ってるし、知らない人は知らないだろう。でもちょっとでも気になったら、調べてみてほしい。「こんな病気があるんだな」とか、「あれ、なんかちょっと分かるかも」って思ってくれたら、それだけで僕は嬉しい。
 
その病気がどんな病気かはともかく、その病気を発症してから、少しずつ僕は壊れていった。今思うと病気との付き合い方を知らなかったから、パニックになっていただけなのだけど、日常生活で昨日出来ていたことが、段々とできなくなっていった。学校にも行けなくなっていった。独りぼっちの完成。
 
そこからの毎日は「もがいていた」という形容が正しいかもしれない。詳述したらR18指定は免れない血なまぐさい毎日。多分、あのままだったら、脱出の仕方がきっと分からずに、今に至っていたかもしれない。そう考えるとすごく怖い。
 
でも「運命」という言葉があるのなら、僕はその運命に救われた。正確には「ご縁」によって。今もお世話になってる「スクールカウンセラー」の先生に出会って、たくさんの話をした。病気との向き合い方、治ることは一生ないけれど、飼いならすことはできること、諦めていた「これから」を考えること。その時その人が提示してくれたことの上に今の僕がある。
 
そのおかげで、人より遅れたけれど大学に入って、人並みに恋をして、就職をして、「社会」という混沌の中に飛び込んでいった。
 
これがまず点を結んだ線の前半戦。
 
 
さて、後半戦。さらに重たい話。ふぅー、できるだけ感傷的にならずに、でもきっとセンチメンタルになるけれど、続きを書きましょう。ここまでお付き合いいただいてるあなたへ「ありがとう」
 
「社会人」になっても心の中にいつもあった想い。
 
「かつての自分と同じような苦しみの中にある人に自分ができること、自分だからこそできること」
 
綺麗事と言われたら何も言えない。青臭い?そうだね、きっとそう。実際、思ってても、日々の忙しさにあれよあれよと、擦り切れて、自分のことでいっぱいいっぱいな毎日。そして突然の
 
母の死。
 
いきなりだった。まだ親孝行もできてないのに、言葉にしていない気持ちがたくさんあったのに、そういう全部を伝えることができなくなってしまった。
 
届かなくなった「ありがとう」と「ごめんなさい」の分だけ、残された人間は涙を流すんだってその時初めて知った。
 
大人になったら、身内の死に存外ドライで、何もなかったかのように仕事に汗を流すもんだと思ってた。けど僕にはそれができなかった。
 
さらに悪いことに、一緒に涙を流して肩を寄せ合うはずの家族もほとんどみんな向こうに行ってしまっていたから、悲しみを共有できる人もいなかった。
 
 
つまりはまた独りぼっちになった。今度は正真正銘の孤独。
 
 
文字通り毎日泣いた。涙が枯れるって嘘だと思った。泣いても泣いても涙が出た。1年くらいはずっとそんな調子だった。うん、結構最近までの話。
 
今でもふいに泣けてくる。でも決まってそこに現れる母はいつも優しくて、愛情に溢れた人だった。「愛されてたんだなぁ」なんて思ってまたウルっときたり。段々と優しい気持ちが心を満たすようになった。母からもらった愛、それだけじゃない、家族からもらった愛、たくさんの人からもらった愛、その上に自分はいて、これからの自分がいる。
 
「返したい」
 
って思った。たくさんの人に愛された自分はそのたくさんの人に、もっと大きくいうなら、「社会」に何も返せてないって思うようになった。
 
綺麗事?そうかもしれない。でも、その綺麗事を実践しようと身を削ってくれる人がいてくれたから、今の僕はいる。だから、そんな奴がいてもいいはずだ。それに、綺麗事って言う人は気付いてるはずだ。そうあるべきなのに、そうなれない自分がいることに。
 
やってやりましょう!だって心がそう叫ぶんだもの!
 
決意表明。
 
実態を言うなら弱気な自分への喝。頬を両手でバシバシ叩いて、よし!っていうアレ。
 
悲しみの中を生き抜いた人にしか見えない希望の光を信じて。明日も一歩を踏み出そう。たとえ後ろ指をさされたとしても。
 
最後にいつも勇気をもらっているSUPER BEAVERから一曲。
 
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
 
 

晴天×10周年=SCAFES

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「最強のセットリスト持ってきたよー!!!」

 
忍び寄る台風なんてなんのその!澄み切った青空の中、VoのHARUNAが嬉しげに叫ぶと、オーディエンスも負けじと喝采と咆哮で返す!!
 
10周年のお祝いを結成の地、大阪で迎えたSCANDALの単独野外ライブ『SCAFES』は天気も味方につけて最高にハッピーな幕開けを迎えた。
 
開催前日の天気予報では台風があっちから、こっちから迫ってきていて、「さすが雨バンド。。」と変な感心をしつつ、「いやいや、その前に大阪行けるのか?」なんて心配で文字通り夜も眠れず。でもふたを開けてみると「そんな心配するだけ無駄だよー」とばかりに綺麗な青空!!!
 
スターダムにのし上がるバンドっていうのは時に運も味方につけてしまう、そんな不思議な力があるんだよね!いやはや、さすがです!
 
 
そんなこんなで会場に着いてみると、「フェス」という名にふさわしく、実に多種多様な人種の人たちがウロウロ、ざわざわ。
 
チェックのシャツをジーパンにがっつりインしたアキバ系っぽい人には「熱中症気をつけてね」と妙な心配をしつつ、こっちをみるとオリンピックよろしく、トリコロールを肩にかけたおフランスの方々が!!
 
「時代はグローバル、インターナショナルなのです」なんて柄にもないことを思いつつ、『HELLO WORLD』以降、ワールドワイドな活動を続けてきた彼女たちがいかに世界中のたくさんの人たちに愛されてるか、を現場で感じる喜び。これはヤバイライブになりそうだぞ、とソワソワ。
 
2ndゲートが開場して、中に入ってみると、それは確信に変わった。
 
 
これぞ、ロックフェス!!
 
どこまでも広がる青空をバックに用意されたお祝いの舞台!!これ以上に絵になる光景があるならぜひとも教えて欲しい!!いやぁ、思い出しながら書いてても興奮しちゃうね。ペンがスルスル進んでいくね!
 
きっとその場にいたオーディエンスみんなが感じたことだろう。開演を待ち望むみんなの熱気が開場全体に伝染していく感じ。これぞライブ!なのです。
 
熱気を帯びたオーディエンスがビッチリ場内を埋め尽くしたのと時を同じくしてメンバーが登場すると、1万2千の「10周年おめでとう!」が咆哮となってこだまする。すでにその光景にグッときつつ
 
「みんな!こんなに集まってくれたの?ありがとう!今日は最強のセットリスト持ってきたよ!一緒に最高の一日にしようね!」
 
HARUNAのその言葉通り、デビューからの10年分、新旧合わせた最強最高のセットリストを矢継ぎ早にドロップしていく!!!
 
「ガールズバンド」という言葉は「ヴィジュアル系」と同じくらい広範すぎて音楽的ジャンルとしてはあまり意味をなしてないと思うのだけれど、実際彼女たちが紡いでいく音楽たちは「エモ」だし、「ポップパンク」だし、「ガレージ」のそれであって。
 
ベースのてぃもは敬愛するフリーばりのスラップをバキバキ決めるし、ギターのMAMIは女の子が持つにはゴツすぎるレスポールやホワイトファルコンをクールに爪弾き、ドラムのRINAはあんな細身の体からは想像つかないくらいの迫力のあるドラムを決める。
 
可愛いのにカッコイイ。
 
ずるいよね、ほんとに。たしかな実力があるのに、実にキャッチーでポップな楽曲を軽快に奏でていく彼女たちはゴリゴリのロックではないし、アイドルというにはかっこよすぎる。いつぞや「SCANDALがひとつのジャンルになるような、そんなバンドになりたい」と言っていた言葉そのままに、唯一無二のバンドがそこにある。
 
だんだんと日が傾くと、見計らったかのように切ないラブソングを披露するあたり、憎いなあなんて思いつつ、来ちゃいましたよ、その時が。
 
SUPER BEAVERと彼女たちとの関係を知っているニッチなファンにはたまらない楽曲を立て続けに披露!
 
泣いちゃったよね。
 
いい年したアラサーのおっさんが、グッときてたまらなくなってしまった。
それだけでもおなかいっぱいなのに、アンコールからのメンバー紹介でまさかの楽曲を披露!SMAPでいうところのCrazy 5を見てるかのようにお祭り騒ぎなメンバー紹介!!
 
最初から最後までファンと楽しみたい、っていうメンバーの思いを形にした最高のライブ。いやはや、食べ過ぎで消化不良。絶対余韻がヤバイやつ。
 
最高の10周年をありがとう!!これからも全力で応援していくよ!!
 
そんなことを想いつつ、帰路に着くと東京駅でまさかの
 
 
最高すぎます(笑)
 
そんなこんなで弾丸ツアーな大阪でのSCANDALの10周年レポでした!
来年には47都道府県ツアーとベストアルバムの発売もアナウンスされたので、この機会に「ガールズバンド?アイドル?」そんな偏見をとっぱらって、すべてのロックファンに彼女たちの魅力が伝りますように。

四弦組合加入のお話

何かの「はじまり」というのは、往々にして「恥じらい」と「高揚感」が交錯するもので。

 

「見ないでください!」といいつつ、やっぱり見て欲しいのである。ツンデレである。

 

というわけで、ブログを始めました(笑) 

何の気なしに、思ったことを綴っていけたらいいな、と思ってます。

 

初回のテーマは「はじまり」というお話。素敵な企画にうっかり、ちゃっかり乗っかった結果でござい!受け取った想いは形にしたいものね。yucoさん、ありがとう!

 

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そんなわけで、僕は大好きなパートナーとの馴れ初めを言葉として紡ぎます。

 

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あっ、ごめんなさいね、奥のいかつい方じゃなくて、手前の色白の子の方です。へへ、可愛いでしょ?

 
エレキベースと形容されるもの。
 
もっというと、ジャズベース」という代物。
 
そう、ギターよりも武器っぽいアレ。
すんごいカッコイイバンドで下手の方で地味に弾いてるアレ。
変態な人が打楽器のように叩いてるアレ。
 
 
ピンとこない人はYoutubeで「レッチリ」「フリー」で検索すればいいと思うよ。上半身裸の変態なおじさんがたくさんヒットするはず。
 
 

さて、このベースとの「出会い」である。

誰かとの「出会い」は別の誰かとの「別れ」の結果であるのはよくある話で。

このベースを手にしたのはちょうど1年前の今頃。その少し前に僕は母親を亡くしている。

 

その出来事は今回のテーマではないから割愛するけれど、一言で言うと当時の僕は

 

「限界」

 

だった。

 

だから何かに逃げたかった。

 

そんなある日の親友との会話。

 

「ギターやらん?ツインでさ、絶対楽しいって!」

 

考えるまでもなく、

 

うん、却下。

 

だって高校生の頃ネット通販で一度ギターを買って、手にしたことがあるんだもの。「初心者入門セット!」という謳い文句の1万円くらいでギターと必要なものがセットで買えちゃうアレである。

 

今思うと「安かろう、悪かろう」に手を出した僕が悪い。それは「ギター」という名のついた木材の塊。

 

3日で飽きた。

 

いや、正確には飽きるまでもなく、まともな音すら鳴らなかった。ギターとアンプをつなぐと、やかましいモールス信号が鳴り始め、「これ、シンセサイザーか?」って思うほどの粗悪品。火サスだったらいい感じに凶器になったかもしれないね。「使い方は君次第!」じゃねぇよ、馬鹿野郎!な代物であった。

 

つまりは(粗悪品に手を出した自分のせいにも関わらず) ギターにはあまりいい思い出がなく、何の気なしに返した言葉が

 

「どーせやるならベースがいいかな」

 

であった。

 

言葉というのは不思議なもので、何の気なしに放った言葉が本心を含んでいるのか、はたまた、言葉にすることで自分自身興味を持ってしまうのか。いずれにせよ、僕は自分で放ったその言葉のおかげで「ベース」という楽器を意識することになった。

 

調べてみると、いわゆるベーシストという人種は変態しかいないことが分かった。

 

亀田誠治、KenKen、ハマ・オカモトひなっち・・etc

 

初めてベースという楽器を意識して、ベーシストという人種を見てみようと思ったのだけれど、本当に変態ばかりである。持っているベースもプレイスタイルも、とにかくみんなバラバラ。

打楽器のようにベースをバシバシ叩く人もいれば、ピックでガシガシかきむしる人もいて。見た目もちょっとイッちゃってる人 or 極端に地味な人ばかりで。

 

でもみんなひたすらに「楽しそう」だった。いい年したおっさん達が、ベースという楽器を手にした瞬間、少年なのである。

 

公園で狂ったように走り回るだけで楽しかった子どもの頃。大人からしたら意味不明だが、それだけで笑えた、楽しかった時期が誰しもあったはずで。まさしくあの時の、無邪気な笑顔なのである。

 

そんな笑顔とは裏腹に、かき鳴らす音は重戦車重低音ズムズム

 

ベースという楽器が放つ音が、バンドの全ての音を前に押し出す。そこに迫力が生まれる。ライブ感が生まれる。

 

屋台骨。土台。だから「ベース」

 

「カッコイイ」

 

必要な理屈なんて、その一言で十分だと思った。

 

そこからはもうベースしか頭になかった。最初の一本が欲しい。音の良し悪しは分かるはずもないから、とにかくカッコイイやつが欲しい!

 

かつて大好きだったSUM41のベーシスト、Cone McCaslinが使っていたFenderの白のボディに黒のピックガードのデザインが欲しくなった。いわゆるシド・ヴィシャス、パンクなベーシストのそれである。

 

とはいえ、彼が使っていたプレシジョンベースよりは初心者が扱いやすいジャズベースを最初の一本にしようと決めていたから、デザインは少し妥協して、ヴィンテージホワイトに。

 

素人なりに詰め込める知識を詰めこんで、夏のボーナスを握りしめて御茶ノ水に乗り込んだ。お目当のベースがあるお店は限られていたから、そう時間はかからない。

 

「あった!」

 

と同時に

 

「こいつだ!」

 

であった。

 

恋に落ちるという表現、まさしく。

 

即購入。お迎え。

 

「いらっしゃい、今日からここが君のお家だよ」ワンコを迎えたその日のような感覚。

 

シールドでベースをアンプにつなぐ。

個人的にこの時間が未だにたまらなく好きである。鎧を纏う感覚。

 

鳴らしたいという欲求のままに、4弦の開放弦をつまびく。

 

重・低・音!

 

ズムズムである。ドゥムドゥムである。ドゥーン!ボーン!である。

 

エクスタシー!

 

と我らが師匠、亀田誠治のことばそのままに、ベースという世界にヤラれた瞬間。快楽とアドレナリンが共存する感じ。

 

そこからは毎日ベースという楽器と向かい合った1年。ただただ楽しくて、もっと知りたい、もっと上手くなりたい、しかなかった。

 

手垢がついた指板、ピックで削れたピックアップ。少しずつ刻まれる唯一無二感。

 

それでもこの子に対する思いはあの時のままに。そのうち『弾いてみた』動画なんてあげれるくらいになりたいね。

 

そんなこんなで、このブログの「はじまり」は大好きなベースとの「出会い」から。

初回なので気合入れて書いたけど、これから先はきっと雑になっていきます(笑)独り言の延長で書いていけたらいいな。

 

最後に、去年のベースの日の様子を貼ってお別れです。Bye!!

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